尼崎双星高校、書道部に潜入!感動を呼ぶ「書道パフォーマンス」とは一体。

今回は尼崎双星高校にお邪魔し、書道部を訪ねてきました。

同部は今夏行われた全国大会「第11回 書道パフォーマンス甲子園(全国高等学校書道パフォーマンス選手権大会)」にも出場されており、実力も折り紙付き。

書道パフォーマンス?聞きなれないフレーズだなと感じている方もおられる事でしょう。

調べていると、一般的に私達が思う”静寂の中”で書く普通の書道では無さそう。

感動を呼ぶ、書道パフォーマンスとは一体・・・。

尼崎双星高校書道部に潜入!

まず、一言申したいのですが、尼崎双星高校めちゃくちゃ綺麗!

ご存知の方がほとんどかと思いますが、尼崎双星高校は尼崎市立尼崎産業高等学校と尼崎市立尼崎東高等学校が合併して2011年に開校されました。

まだまだ校舎も新しいです。

学生気分に戻っている私でございますが・・・

早速、書道部にお伺いしたいと思います!

圧巻の演技!書道パフォーマンス甲子園とは?

まずは、書道パフォーマンス甲子園についてご説明しますね!

書道パフォーマンス甲子園って何?
高校書道部員12人以内でチームを組み、4m×6m四方の巨大な紙の上を流行の音楽に合わせて手拍子やダンスをしながら書道をする、文字通りパフォーマンス書道日本一の高校を決める大会である。年に一度、例年5月ごろから予選が開催され、夏に全国大会が開催される。

こちらが実際に使用する4m×6m四方の巨大な紙。

とてつもなく大きいですよね。

そして、実際に使用する筆はこのサイズ。

馴染みのある一般的な筆と比べると、その差は歴然。

この筆で先ほどの大きな紙に、音楽に合わせたダンスをプラスして、ダイナミックに書き下ろしていきます。

それでは…

実際に書道パフォーマンスの練習をしている様子を撮影させて頂きましたので、そちらを見てもらおうと思います!

ただ、楽曲が著作権の問題で配信できませんので、音声無しの動きのみとなっています。すみません…。

そこで、今年愛媛県で開催された全国大会の動画をアップして頂いている方がいたので、そちらも引用させて頂きました。と言うよりか、そちら(下の動画)を御覧になって下さい。

欅坂46の楽曲「Overture」「不協和音」の元、ダイナミックなダンスに、魂の籠った生き生きした字。これが書道パフォーマンスです!

完成した作品を改めてご覧下さい。

いかがですか。めちゃくちゃカッコいいですよね。

私も何となく、イメージはしてきたつもりだったんですが、想像を遥かに超える生徒たちの躍動感あるパフォーマンスに、ただただ感動しておりました。この作品を創り上げるまでに、普段どのくらい練習をこなし、どのような考えを持って日々過ごしているのか。三年生の皆さんにお話を伺いました。

3年生インタビュー「部員全員で一緒に話し合いながら一つの作品を作っていく」

書道部の部員は21名いて、今年は3年生が3名。下級生を引っ張る3名にお話を伺いました。

みんな、この部活に入った理由は「実際に見て楽しそうだったから」と口を揃えます。書道経験者のみが在籍している訳では無く、この部活に入って初めて書道をする子も多いそうです。

毎日授業が終わって16時くらいから19時半くらいまで練習。ほぼ休みは無いと話します。

歌や文字など作品の構成は、全員で相談し合って決めているみたいです。言われた事しかやらないのではなく、部員全員が主体性を持って部活動に取り組んでいることがわかります。

ダンスはほとんどの部員が初心者で、振り付けは数少ない経験者であるマネージャーの子が皆に丁寧に教えています。1から自分達で作品を創り上げる姿勢がここにも見られます。

部を通じて成長できたことは?と問うと「今まで一人でやる競技をしていました。人と協力して一つのことを成し遂げるのはこの部に入って初めてです。その中で人のことを思いやる気持ち、気遣いなど改めて勉強する事ができました」「先輩後輩の上下関係を学ぶことができました。挨拶、敬語の使い方など先生も礼儀には厳しいです。」

部員の皆さんが口にしたのは、技術的な部分では無く「人としての成長」でした。

顧問の小森先生インタビュー「第一に人として」

尼崎双星高校の前身校の尼崎産業高校で書道を教えていた小森眞希子先生。当時「尼崎産業高校としての最後の年で何かしたい」と先生と部員達はそんな思いを抱いていたようです。

ちょうど同じタイミングで、映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」が上映されており、映画館に部員40人を連れていきました。

映画を見た部員たちが「先生これやりたい!!」と直訴。当時の子たちは「バイタリティーに富んだ生徒たちが多かったんです」と先生も懐かしそうに振り返っていました。

そこで部員たちを連れて、全国大会の会場でもある愛媛県まで遥々足を運び、そして、いざ書道パフォーマンス甲子園の予選に参加。

その結果、先生と部員の思いは叶えれられ、見事全国大会出場を果たしました。それが書道パフォーマンスを始める原点となり、今に至ります。

小森先生が大切にしている事は「第一に人として」物事を考えれる力。何か壁にぶつかった際に、人としてどうなのかをまず考えなさいと生徒たちに伝えています。

また「臨機応変の柔軟な姿勢」も大切だと話します。例えば、先生にこうしなさいって言われ、でもそれが違うと感じたら、自分の意見も言える人間になってほしい。そうやって臨機応変に柔軟な考えを持てる生徒になってほしい願いがこの言葉から感じ取れます。

生徒の成長を肌で感じ、充実感に溢れる先生の言葉はどれもエネルギーを感じることができました。

部を途中で辞める子も少なく、卒業した生徒達がよく遊びに来てくれますと嬉しそうに話す先生。

何でも、秋から冬にかけて10本くらい出演依頼を抱えていて大忙しのようです。今や海外でも注目を浴びている書道パフォーマンス。尼崎市の姉妹都市でもあるドイツ・アウクスブルクの方々にも、演技を絶賛され大変感動して頂いたようです。「世界にも広めていけたら」と話す小森先生の目は輝いていました。

取材を終えて

生徒さんたちが書道部に入部した理由に「実際に見て楽しそうだった」とありました。その理由に納得です。実際に演技を拝見させてもらうと、引き込まれるように見入ってしまい、自然と笑みがこぼれてしまっている自分がいました。先生も、「感動して泣いてくれる人が本当に多いんです」と話していました。

書道パフォーマンスには人を魅了する力を持っています。それは、熱心な小森先生の元で毎日ひた向きに練習をこなし、全身全霊で演技をする部員さん達だからこそ、放つことの出来るパワー故なんだろうと感じています。

今年は見事、全国大会にも出場。惜しくも入賞とはなりませんでしたが、尼崎双星高校書道部は今後更に躍進できる力を秘めてると思います。そう私は取材を通して感じました。

いつか、日本一の報告を受けることが出来る日を楽しみにしております!

今回は、大会前でお忙しい中、取材させて頂きありがとうございました!