こんにちは、あまたびのおでんです。
あまたび ライターになって早半年。
まだまだ尼崎初心者の私ですが、最近胸をズキュンと撃ち抜かれる、それはそれはドストライクな商店街を発見してしまったんです。
それが・・・阪神杭瀬駅から国道2号線沿に現れるこちらの大きな商店街。
おでん
そのストレートなネーミングセンスに、訪れる前から高まる期待。この先にはきっと、レトロ好きには堪らない景色が待っているに違いありません!
ご覧ください、芳しいほどに漂うレトロ感・・・。
令和最初の夏。今回は、そんな昭和初期の面影を残す「杭瀬商店街の今」を写真とともにご紹介します。
目次
【杭瀬】ダンスホールや映画館で賑わった尼崎の商店街
もともと、尼崎の南東端に位置する杭瀬は、昭和初期に兵庫県の入り口としてさかえていた街。国道沿いに映画館やダンスホールが並び、多くの住民で賑わっていたそうです。
空襲で商店街は大きな被害を受けましたが、市場は再び活気を取り戻し、現在も9つの商店街や市場が当時の面影を残したまま存在しています。
中盤〜後半にかけて「昭和ショッピングロード」やディープな市場を巡っていきたいと思います。
おでん
地元の人で賑わうアーケード「杭瀬一番街」
最初にやってきたのは、杭瀬商店街の中央に現れた「杭瀬一番街」。
「英國屋」にたこ焼き屋、八百屋、整骨院まで生活に必要なものが何でも揃います。
近くに不動産屋もありましたので、まずは杭瀬駅周辺の物件をチェック。
パッと見た感じでは、ワンルームで4.5万円、1LDKで7万弱くらいのお部屋が多い印象です。
23年前にアーケードがリニューアルされ、平日にも関わらず地元の方で賑わう「杭瀬一番街」。
昭和感はあまり感じられませんが、規則正しく並ぶ海の生き物たちが良い味を出しています!
日本で最初に商店街名に英語を取り入れた「杭瀬栄町EAST商店街」
そのまま進んでいくと「杭瀬栄町EAST商店街」に繋がっています。
「杭瀬一番街」に引き続き酒屋さんや書店、スーパーがあり、日用品の買い物には困りません。
おっと!この辺りから少しずつ懐かしい雰囲気が出てきましたね!
公式サイトによると、こちらの「杭瀬栄町EAST商店街」は、日本で一番最初に商店街の名前に英語を取り入れた商店街なのだとか!!
全長200m!杭瀬の一番西側にある「杭瀬栄町商店街」
更にまっすぐ進みます!少しずつ、ノスタルジックな雰囲気が漂いはじめました!
こちらは、9つある杭瀬の市場・商店街の一番西側に位置する「杭瀬栄町商店街」です。
SHISEIDOチェーンストア「サンフラワー」。
お隣にあるジーンズショップ「ツタヤ」。
更にもう一つひらがなで「つたや」。
創業から50年以上の歴史をもつ「辰巳文具店」。
「センタクカンソー コインランドリ」!
カタカナがいい味出していて、うーん、にくいです・・・!
ちなみに、看板代わりの文字はテープでした(笑)ちゃんと角を丸くカットしている辺りにこだわりを感じますね〜。
店内はこんな感じ。洗濯機にはそれぞれ「袋がけ」が付いていて親切。
ここから別の取材を終えたガシも合流。
ちょっとお腹も空いてきたので近くのたこ焼き屋さんと和菓子店「つるや」で軽食を購入することに。
こちらが杭瀬のお菓子屋さん「つるや支店」の外観。老舗の趣がヒシヒシ伝わってきます。
半分が女将さんのお父様が作られた伝統的な和菓子。
もう半分が弟さんが作る洋菓子です。
ショーケースに並ぶ、瑞々しいフルーツゼリーはどれもおいしそうー!
今回は、夏らしい「塩スイカゼリー」(200円)を購入しました。
ご覧ください、この艶やかなビジュアルを!
塩漬けされたスイカと、ほのかに甘いゼリーが絶妙にマッチ!汗だくの体に塩分が染み渡りました〜。
つるやの女将さんに教えていただいた近くの公園でしばし休憩し、体力も回復!次のエリアに向かいましょう!
ここまでご紹介したのは、杭瀬商店街の西エリア。
続いて、東エリアに移動します。
ここから杭瀬商店街巡りは一気にディープ度が増していったのでした・・・!
【杭瀬】ディープ感を増す尼崎の商店街!「昭和ショッピングロード」へ
最西端の「杭瀬栄町商店街」をUターンし、いよいよ「杭瀬昭和ショッピングロード」へやってきたおでんとガシ。
「昭和ショッピングロード」の名に相応しい、どこか懐かしさを感じる佇まいに、カメラのシャッターが止まりません。
しかし、しばらく進むと早くもアーケードの端が顔を覗かせます。「あれ?昭和ショッピングロードもう終わり?」なんて思っていたら・・・
両脇に市場に市場を発見!早速行ってみましょうー!
幻想的な世界が広がる「杭瀬中市場」
このカーテンを潜ると・・・
蛍光灯とシャッターが何とも眩しい、幻想的な世界が広がっていました。生鮮食品を扱うお店が並ぶ「杭瀬中市場」です。
外からの光はほとんどなく、体感温度は25度ぐらい。尼崎の猛暑を忘れる涼しさです。
『えっ、すご・・・!!』
まるで異国のような空間にテンションの上がるガシとおでん(笑)
ちなみに至る所に掲げられた国旗には「祝・令和元年」の文字が。昭和初期から、続く杭瀬商店街らしいディスプレイですね。
更に進むと、赤い光が印象的な、レディスファッション「ミナモト」の看板を発見。懐かしいイラストのタッチに、グッときます。
ふれあいロードを進み・・・
ふたりは、杭瀬北市場方面へ・・・いよいよ商店街巡りも終盤です。
商店街の外もどこか懐かしい雰囲気が漂います。奥に見えるもくもくとした葉っぱに包まれた建物も、元々は飲食店だったようです。
この辺りは昨年の台風の影響が大きかったそう。現在はほとんどシャッター街に。
所々差し込む木漏れ日が何だか綺麗で、ちょっと切ない。
天井には、何度も補修された跡がありました。老朽化、耐震工事、リニューアル・・・今は尼崎の下町で見られる商店街も、きっといつかは形を変えていくのでしょうか。
【杭瀬】いつまでも残っていて欲しい。尼崎のレトロ商店街。
今回は、阪神杭瀬駅の「昭和ショッピングロード」を写真とともにご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
大阪から川を挟んで隣に位置し、兵庫県の東の入り口として繁栄した杭瀬。
戦後は闇市として繁栄し、再び商店街として息を吹き返した杭瀬の街からは、今もあちらこちらに当時の面影を垣間見ることができます。
「いつまでもこの雰囲気が残っていて欲しい」そんなノスタルジックな気分に浸りつつ、尼崎の歴史を感じる杭瀬商店街巡りは終了!
おでん
「子安の池」に「残念さんの墓」!?他にも魅力いっぱいの杭瀬を散策してみて!
杭瀬には、商店街の他にも、安産の言い伝えがある「子安の池(杭瀬熊野神社)」や学業成就の「残念さんの墓」など歴史的スポットがまだまだ沢山あります。

そんな魅力溢れる杭瀬の街、みなさんも是非訪れてみてはいかがでしょうか。
↓美味しいコーヒーとかき氷のお店もありますよ〜!

あまたび でも、まだまだ知られざる杭瀬の魅力を発信していきたいと思っておりますので、オススメのスポットなどありましたら、是非教えてください。
おでん
以上、おでんがお届けしました!
【杭瀬】昭和ショッピングロード周辺のアクセスなど
住所
- 〒660-0814兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目18-1
✔阪神武庫川駅も少し似た雰囲気かも?こちらからチェック!
